学校体育の現状への疑問:意味のない反復練習からの脱却を

パーソナルトレーニングや整体を通して、多くの方の体と向き合う中で強く感じるのは、
学校体育のあり方に対する疑問です。
現状の体育の授業は、ただ走る、投げる、跳ぶといった運動を繰り返すだけで、
その根本的な体の使い方や、なぜそれができないのかという理由を深く掘り下げることがありません。

例えば、早く走れない子、ボールをうまく投げられない子、跳び箱を跳べない子、後転ができない子。これらの子どもたちは、成功体験を得られないまま授業を終え、運動に対する苦手意識や劣等感を抱えてしまいがちです。教師からの具体的な指導や、体の使い方に関する説明がないため、子どもたちは「できない自分」をただ認識するだけで終わってしまうのです。

これは、単にその時の体育の授業がつまらないという問題に留まりません。幼少期・学童期に運動に対するネガティブな感情を抱いてしまうことは、将来にわたって運動習慣を遠ざける大きな要因となり得ます。結果として、日本の成人の運動不足、ひいては生活習慣病といった健康問題にまで繋がっている可能性は否定できません。

もし、学校体育の授業を通して、子どもたちが自身の体の使い方を理解し、運動能力向上のための正しい方法を学ぶことができたなら、それは素晴らしいことです。運動が苦手な子でも、自分の体と向き合い、少しずつでも成長を実感できれば、運動に対する自信と楽しさを育むことができるでしょう。そして、それは大人になってからの怪我の予防や、健康寿命の延伸にも大きく貢献するはずです。

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