あらゆる動作は出力であると同時に入力でもある

固有感覚(proprioception)は自分自身(propriusはラテン語で「自分自身の」を意味する)に関する感覚である。骨格筋や関節包、皮膚に存在する感覚受容器は自分の身体、特に四肢と頭部に関する姿勢や動きの意識的な認識を可能にしている。

われわれは固有受容器(proprioceptor)らの感覚フィードバックなしでも身体を動かすことができるが、そのような動きはしばしば不器用で、調整が不完全であるため、複雑な課題に十分に適応できない。特に視覚情報に頼ることができない場合、この傾向は著しい。

Kandel E:カンデル神経科学(金澤一郎, 監訳), p468, メディカル・サイエンス・インターナショナル, 2014.

________________________________

 

意識的に体を動かそうとするとき

脳 → 脊髄神経 → 末梢神経 → 最終的に筋肉

という運動神経を電気パルスが走るのですが

 

それと同時に

 

筋肉や関節包や皮膚に存在する感覚受容器から

脳に向かってやはり電気パルスが走る

 

つまり

(反射的でない)意識的な動作は

脳から筋肉への出力であると同時に

筋肉から脳への入力でもあるのです。

 

bodycare GREENS 森田

 

 

コメントを残す

Related Post

食前にプロテインを飲むことの効果食前にプロテインを飲むことの効果

プロテイン(タンパク質)を食前に10g摂取することがインスリンの分泌を促進し、血糖値スパイクを抑制します。その他、ダイエット効果や食後の眠気予防、糖尿病予防、さらにホエイプロテインに含まれるラクトフェリンによる腸内環境の […]

筋膜は剥がすものじゃない固まっているものを流動化させるのだ筋膜は剥がすものじゃない固まっているものを流動化させるのだ

高密度化(基質がゲル 状に変化し,ヒアルロン酸が凝集し,筋膜内コラーゲン線維の 配列が変化)した筋膜に対して,摩擦によって温度の局所上昇 を引き起こし,ゲル化された基質を流動化させることで正常な 状態(ゾ […]

姿勢筋と運動筋(整体師の解剖学・生理学)姿勢筋と運動筋(整体師の解剖学・生理学)

骨格筋(随意筋)は機能面から2つのグループに分けることができます。 姿勢筋(赤筋) 肋骨筋、僧帽筋下部、ハムストリングス、腸腰筋、内転筋群、大腿直筋、ヒラメ筋、脊柱起立筋(主に頸部と腰部) 運動筋(白筋) 上腕二頭筋、外 […]

ギターを始めました。〜楽器演奏と体の機能の関係ギターを始めました。〜楽器演奏と体の機能の関係

韓国のバンドwave to earth の seasonsという曲が好きで好きで大好きでどうしてもこの曲が弾きたくてギターを始めました。 毎晩ギターを弾く中で脳や神経、その他体に与える影響が少なくないと感じてます。そこで […]

マッサージ、指圧のリスクマッサージ、指圧のリスク

みなさんおはようございます。ニュースでお米不足と言われてますけどもう間も無く新米が採れますし新潟は昨年のような猛暑や雨不足もなく順調に育ってるとのことでどうにか台風の被害がないことを祈っております。 さて今日のお話はマッ […]