主要なホルモンの種類、分泌箇所、効果と過剰分泌による悪影響

成長ホルモン

  • 分泌箇所: 脳下垂体前葉
  • 効果:* 成長促進
    • タンパク質合成促進
    • 脂肪分解促進
    • 血糖値上昇
  • 過剰分泌:* 先端巨大症
    • 巨人症

甲状腺ホルモン

  • 分泌箇所: 甲状腺
  • 効果:* 代謝亢進
    • 体温上昇
    • 交感神経活性化
  • 過剰分泌:* 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
    • 動悸、息切れ
    • 体重減少
    • 発汗過多
    • イライラ

インスリン

  • 分泌箇所: 膵臓
  • 効果:* 血糖値低下
    • 糖の利用促進
    • 脂肪蓄積促進
  • 過剰分泌:* 低血糖
    • 糖尿病

アドレナリン

  • 分泌箇所: 副腎髄質
  • 効果:* 交感神経活性化
    • 心拍数上昇
    • 血圧上昇
    • 血糖値上昇
  • 過剰分泌:* 高血圧
    • 動悸
    • 不安

コルチゾール

  • 分泌箇所: 副腎皮質
  • 効果:* ストレス反応
    • 血糖値上昇
    • 免疫抑制
  • 過剰分泌:* クッシング症候群
    • 満月様顔貌
    • 中心性肥満
    • 高血圧

エストロゲン

  • 分泌箇所: 卵巣
  • 効果:* 女性生殖機能
    • 二次性徴
    • 骨密度維持
  • 過剰分泌:* 子宮内膜増殖症
    • 乳がんリスク上昇

テストステロン

  • 分泌箇所: 精巣
  • 効果:* 男性生殖機能
    • 二次性徴
    • 筋肉量増加
  • 過剰分泌:* 多毛症
    • ニキビ
    • 攻撃性増加

メラトニン

  • 分泌箇所: 松果体
  • 効果:* 睡眠調節
    • 体内時計調節
  • 過剰分泌:* 眠気
    • 倦怠感

オキシトシン

  • 分泌箇所: 脳下垂体後葉
  • 効果:* 陣痛促進
    • 愛情ホルモン
    • 社会性
  • 過剰分泌:* 過剰な信頼
    • 依存

バソプレシン

  • 分泌箇所: 脳下垂体後葉
  • 効果:* 水分調節
    • 血圧上昇
  • 過剰分泌:* 低ナトリウム血症

まとめ

ホルモンは、私たちの体の様々な機能を調節する重要な物質です。バランスが崩れると、様々な不調や病気を引き起こす可能性があります。健康な生活を送るためには、ホルモンバランスを意識した生活習慣を心がけることが大切です。

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