皆さん、こんにちは。新潟市で22年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。
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大腸がんは現在、日本人のがん死亡率において男性の第2位、女性の第1位という深刻な位置を占めています。約40年前と比べると、その発症率は男女ともに2〜3倍程度に急増しているという現状があります。
なぜ、これほどまでに大腸がんが増え続けているのでしょうか?
それは、単なる「運」や「遺伝」ではなく、日々の生活習慣が引き起こす「腸内の慢性炎症」という、極めて具体的な問題が根底にあると、私は考えています。
今日は、大腸がん急増の核心的要因と、「大腸がんを遠ざけるための戦略」について、深く掘り下げてお話ししたいと思います。
1. 大腸がん急増の核心的要因:腸が燃え続けている
大腸がんが増えているということは、私たちの大腸の中で常に炎症が起こっており、腸の環境があまり良くないことを示唆しています。
🚨 要因①:生活習慣の欧米化と「炎症」
最も大きな要因は、戦後、日本人が欧米の食生活(高脂肪・低食物繊維)や、座る時間の増加といった生活習慣を取り入れたことです。
腸内に炎症が起こり続けると、細胞分裂が活発な大腸の細胞にとって、がん細胞が生まれる「チャンスとなってしまいます。多くの日本人が、この腸の中の炎症を抑えることを意識しない生活を送っている結果、大腸がんが増加しているのです。
🚨 要因②:免疫の低下と「サボり」
人間の体では、1日に約5000個もの「がん細胞のような異常な細胞」ができていますが、免疫システムがうまく働いていれば、これらは即座に撃退されます。
癌が進行し増えているということは、自分の免疫がサボっている時間(免疫力の低下)が長いことを意味します。そして、免疫細胞の7割以上は腸の中に存在しているため、腸の環境が悪くなると、当然免疫力も悪くなるという負のサイクルに陥ります。
画像診断による早期発見には限界があり、そもそも「癌になりにくいようにすること」、つまり10年、20年単位でリスクを下げる生活習慣こそが、真の予防医療であると考えます。
2. 専門医が警鐘を鳴らす「避けるべき習慣」:乳酸菌とタンパク質の罠
大腸がんのリスクを高める要因の中には、一見「健康的」だと思われがちな、驚くべき習慣が潜んでいます。
⚠️ 乳酸菌の「過信」と「マーケティングの罠」
専門医の中には、「乳酸菌の摂取は、必ずしも腸に良いわけではない」と警鐘を鳴らす見解があります。
- 腸内ネットワークの乱れ: 腸内には多様な細菌が共存するネットワーク(縄張り)がありますが、そこに大量の、しかも一種類の見知らぬ菌(乳酸菌)を毎日継続的に投入すると、腸内環境(村)が乱される可能性があります。
- 日本人特有のリスク: 日本人は乳製品を多く取ってきた民族ではありません。専門医は、乳酸菌は「いらないんじゃないかな。ゼロでいい」と述べるほどです。
- 砂糖の問題: 乳酸菌飲料の多くは砂糖が含まれており、砂糖は腸にとって良い側面だけでなく、変な菌(カンジダ菌など)が増えてしまうという側面もあるため、総合的な判断が必要です。
- 偽りの改善: 「お通じが良くなる」と感じる場合も、乳糖不耐症などによる単なる下痢である可能性もあり、腸に炎症を起こしながら排泄している状態かもしれません。
⚠️ タンパク質の「過剰摂取」が炎症性物質を生む
熱心な筋トレをする人以外は、プロテインなどのサプリメントを過剰に摂る必要は基本的にありません。
- 消化吸収能力の低下: 加齢により消化吸収能力が落ちると、分解しきれなかった過剰なタンパク質が腸内に流れ込みます。
- 炎症性物質の生成: 腸内細菌がこれを処理する際に、アンモニア、硫化水素、スカトール、インドールといった腸に炎症を起こす物質を発生させます。これらの物質は動物実験では癌を誘発する成分であったりもします。
⚠️ 加工食品に含まれる「見えない毒」
腸内環境に悪い影響を与える物質として、加工食品によく含まれる添加物に注意が必要です。
- 乳化剤、増粘剤、保存料: これらは腸内細菌に悪影響を与え、腸に炎症を起こすことが分かっています。サラダのドレッシングやパック商品によく含まれています。
- 果糖などの糖分: 砂糖は腸内で過剰に発酵させる要因となり、腸を荒らします。
3. 大腸がんを防ぐ「最強の腸活戦略」
専門医が提唱する、大腸がんを防ぐための最も効果的でシンプルな予防戦略は、以下の3つです。
戦略①:多様な「エサ」で腸内環境を豊かにする
最もシンプルな予防法は、野菜・果物の摂取量を意識的に増やすことです。
- 天然の食物繊維の力: 天然の食物繊維は、腸内細菌に良質な餌を与え、腸内環境を整え、免疫に重要な働きをする短鎖脂肪酸を作り出します。
- 多様性の確保: 腸内細菌の好みは多様であるため、特定の食品だけでなく、1週間に30品目以上の多彩な食品(海藻類、ナッツや種子なども含む)を摂取することが推奨されています。
戦略②:内臓脂肪を解消し、「毒素の塊」を排除する
「ぽっこりお腹」である内臓脂肪は、「毒素の塊」であり、大腸がんのリスク要因でもあります。
- 内臓脂肪の毒性: 毒素は脂肪に溶け込みやすく、脂肪細胞の中で炎症を起こし、免疫機能が狂う原因となります。
- 脂肪の質の改善: コンビニやファストフードなどで繰り返し使われた質の悪い油を避け、良質な油(魚の油、オリーブオイルなど)に変えることが大事です。
- カロリー制限: 余剰な糖分や脂肪が脂肪になるのを防ぐために、カロリー制限も必要です。
戦略③:腸を休ませる「時間」を作る(間欠的ファスティング)
常に消化吸収を行っていると酵素が消耗されるため、意識的に腸を休ませる時間を作ることが重要です。
- 空腹時の掃除メカニズム(MMC): 意識的に空腹状態を作ることで、腸の中を掃除するメカニズム(MMC:マイグレイティング・モーター・コンプレックス)が活性化し、腸内環境を良くします。
- 実践: 男性の場合、1日1食や16時間断食といった「間欠ファスティング」が推奨されます。女性の場合は、エネルギーを溜め込む遺伝的機能が高いため、最長でも14時間程度、ベースは12時間程度の食べない時間を作るのが良いとされています。
4. 総括:自分で検証し、自分で守る
食品やサプリメントに関するデータは「平均値」に基づいているため、自分にとって本当に良い影響なのか悪い影響なのかは誰もわからない。
SNSやマーケティングに惑わされず、自分自身の体で試してみて、何が自分にとってベストかを自分で検証し選択していくことが、自分の健康を自分でコントロールするために最も重要です。
大腸がんは、予防できる癌です。長期的な視点を持ち、今日から「腸の炎症を抑える」ための戦略的な生活習慣を選択していきましょう。
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整体師 森田 ボディケアグリーンズ 代表