体脂肪を削っても痩せない2週間?女性ホルモン周期を味方につける究極のボディメイク

皆さん、こんにちは。新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。

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「食事もトレーニングも完璧にやっているのに、なぜかこの時期だけは体重が動かない」 「体重は変わっていないのに、体がパンパンにむくんで、モチベーションが下がる」

このような経験は、女性にとって日常的な葛藤かもしれません。多くの方が、これを「努力が足りない」「停滞期だ」と考えがちですが、その原因は、あなたの努力不足ではありません。それは、女性の身体が持つ、極めて自然で複雑な「ホルモンの波」が関係しています。

体脂肪の減少やコンディション調整を目指す上で、このホルモン周期を無視することは、向かい風に向かって船を進めるようなものです。今日は、女性の身体におけるホルモン周期が体脂肪減少に与える影響を深く掘り下げ、その波を戦略的に乗りこなすための方法をお伝えします。


1. ホルモン周期の基礎:体脂肪減少の効率を決める2つの期間

女性の月経周期は、体内で分泌される主要なホルモンの変動に基づき、主に「卵胞期(らんぽうき)」と「黄体期(おうたいき)」の2つの期間に分けられます。それぞれ約2週間とされ、体はこの期間によって全く異なる代謝戦略を取ります。

🚨 黄体期(おうたいき):体の「貯蔵モード」への移行

排卵後から生理開始までの期間が黄体期です。この時期は、プロゲステロン(黄体ホルモン)が大量に分泌され、妊娠に備えて体が準備を始めます。

  • 水分貯留(むくみ)の促進: プロゲステロンには、体内に水分を溜め込む作用があります。これは、栄養素や水分の急な変動から胎児を守るための生体防御反応でもありますが、結果として細胞外液が増え、体重が変わらないにも関わらず体が浮腫んでいる(浮腫)状態となります。これが、コンディションの悪化を招く大きな要因です。
  • 炭水化物利用の効率低下: 黄体期は、体が炭水化物をエネルギーとしてうまく使えなくなる傾向が指摘されています。女性は、一般的に男性よりも筋肉にグリコーゲン(糖の貯蔵形態)を溜めにくい特徴がありますが、黄体期にはこの傾向が特に顕著になります。エネルギー源が糖から脂肪に切り替わる傾向があるため、トレーニング中のパフォーマンスも不安定になりがちです。

✅ 卵胞期(らんぽうき):体脂肪減少の「ゴールデンタイム」

生理開始から排卵までの期間が卵胞期です。この時期はエストロゲン(卵胞ホルモン)が優位になります。

  • 炭水化物利用効率の向上: 黄体期とは逆転し、体が炭水化物を効率よくエネルギー源として使えるようになります。トレーニング中の持久力や瞬発力が安定しやすくなります。
  • アナボリック(同化)作用: エストロゲンや、わずかに分泌が増えるテストステロンの影響で、筋肉の合成や回復が促進されやすい状態になります。

このコンディションが整いやすい卵胞期こそが、体脂肪減少や筋肉増強を集中して行うべき「戦略的なゴールデンタイム」なのです。


2. ホルモンの波を乗りこなす「戦略的ウェルネス投資」

体脂肪を極限まで絞り込むコンテストの世界では、この周期を戦略的に活用することが常識です。賢いウェルネス(健康)投資家として、この知識を日常生活のパフォーマンス管理に活かしましょう。

戦略A:黄体期は「守り」に徹する(無理な減量を避ける)

黄体期に体重が停滞したり、増えたりしても、それは脂肪が増えたのではなく、プロゲステロンによる水分貯留が原因である可能性が高いです。

  • トレーニング: 高重量や高強度のトレーニングではなく、コンディションの維持、フォームの修正、回復に重点を置きます。激しい減量や無理な有酸素運動は避けましょう。
  • 食事の調整: 炭水化物の利用効率が落ちているため、過度な摂取は避けるべきですが、極端なカロリー制限もNGです。むくみ対策として、塩分やアルコールの摂取を控え、カリウム(ほうれん草、きのこなど)の摂取を意識しましょう。
  • 整体によるサポート: プロゲステロンの影響によるむくみは、リンパや血流の滞りを招きます。整体で体の歪みや緊張を解放し、むくみやすい状態を軽減するアプローチが非常に有効です。

戦略B:卵胞期を「攻め」の期間として活用する

体も心も軽くなる卵胞期は、最大限にエネルギーを投下すべき時期です。

  • トレーニング: 高強度、高負荷のトレーニングや、HIIT(高強度インターバルトレーニング)など、カロリー消費を伴う運動を集中させます。炭水化物を効率よく使えるため、パフォーマンスの向上が期待できます。
  • 食事の調整: 炭水化物を活用できるこの期間に、PFCバランス(タンパク質、脂質、炭水化物のバランス)を考慮しながら、積極的に栄養を補給し、筋肉の成長を促しましょう。

🔑 ホルモンコントロールという選択肢

コンディション調整を徹底する場合、低用量ピルなどを利用して周期そのものをコントロールし、コンテストや重要なイベントに最適な状態を合わせるという戦略的な選択肢も存在します。これは専門医との相談が必要ですが、ホルモンの変動を「情報」として受け取り、人生のパフォーマンス管理に活かすという現代的なウェルネス投資の考え方です。


3. 整体師森田からのメッセージ

体脂肪が非常に少ない状態では、わずかな水分量の違いでも見かけが大きく変わってきます。体重が変わらないのにむくんでいると感じることは、水分量やホルモンが関係している可能性が高いのです。

あなたの努力を無駄にしないために、ホルモンの波を敵とせず、そのリズムを理解し、味方につける戦略を構築しましょう。

ボディケアグリーンズでは、このホルモン変動によるむくみや自律神経の乱れに対し、整体による緻密な調整でサポートします。体が持つ自然なリズムを最大限に活かすことで、あなたはより効率よく、そして健やかに、理想の体を手に入れることができるでしょう。

ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ。 [電話025-225-8180]

整体師 森田 ボディケアグリーンズ 代表

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