【AI姿勢診断 vs 職人の指先】整体の真価は、1ミリの精度に宿る

皆さん、こんにちは。新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。

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整体業界で、AIによる姿勢診断が主流になりつつあります。画像や動画を細かく、正確に解析する能力は、AIの最も得意とするところであり、スタッフの優劣に左右されず誰でも同じ評価・診断ができるという点では、素晴らしい進化です。

しかし、私はあえて、この強力なツールであるAIに頼らないという選択をしています。なぜなら、私の追求する整体の真価は、「AIが見えない領域」にあると確信しているからです。

今日は、AI時代だからこそ失われつつある「触診の極致」という職人技の価値と、私が「1ミリの精度」にこだわる理由について、深くお話ししたいと思います。


1. AIが捉える「見た目」と、指先が知る「深層の真実」

AIによる姿勢診断が優れているのは、「見た目」の正確な解析です。体の表面的な傾きや、骨の配置を、数値として客観的に捉えることができます。

しかし、私は臨床の最前線で、一つの単純な真実を学びました。それは、「見た目だけでわかること」はおおまかな状況であって、体の真の問題は、触診しなければわからないということです。

🚨 触診にこだわる整体師のみが知る3つの真実

AIの画像解析では決して読み取れない情報が、お客様の体には眠っています。

① 筋膜の微細な「ヨレ」と「癒着」

体の不調の多くは、筋肉と筋肉の間、あるいは筋肉と骨の間にある筋筋膜の「滑走不全」によって引き起こされます。この微細なヨレや粘着質の癒着は、レントゲンにも画像にも映りません。触診によって、組織の層を一つ一つ分離させていくような感覚で触れて初めて、その存在を確認できます。

② 関節の「詰まり」と「機能不全」

骨の傾きはAIでもわかりますが、関節が「凹んで詰まっている」のか、それとも「単に伸びすぎている」のか、という「機能的な状態」の区別はできません。例えば、肩の痛みで問題となる「インピンジメント(挟み込み)」のような関節の詰まりは、その周囲の組織の緊張度を指先で感じ取り、初めて正確に判断できるのです。

③ 1ミリの誤差が、仕上がりの美しさを決める

最も重要なのが、精度です。触診においては、1ミリの単位の誤差が、施術の質に大きな差を生みます。

  • 「微細なズレをどこまで正確に感じ取れるか」
  • 「そのズレをどの方向に、どのくらいの力で戻すべきか」

この判断を磨き抜くことが、最終的な「仕上がりの美しさ」、すなわち「力みがなく、全ての組織がニュートラルな状態」を達成するための鍵となります。AIが示す座標は正確かもしれませんが、その座標に体を導く「手技の精度」は、人間の職人技でしか極めることはできません。


2. AIに頼らない選択:「真の治療家」としての哲学

AIを使うことによって、経験の浅いスタッフでも一定のレベルで診断できるという側面は、教育上素晴らしいメリットです。しかし、私の目標は、スタッフの優劣に左右されない「均一な施術」を提供することではありません。

私の目標は、「極限の精度と美しさを持つ、唯一無二の施術」を提供し続けることです。

🔑 触診の努力を「放棄しない」

AIの評価に慣れてしまうと、人間は自身の触診能力を磨く努力を放棄しがちです。それは、私たちプロフェッショナルにとって、本質的な価値の放棄に等しいと私は考えます。

最高の仕上がり、そして「美しく、力みのない、自然な体」をお客様に提供するため、私はこれからも、AIではなく、長年磨き上げた「研ぎ澄まされた触診」を選び、その精度を極める努力を続けます。

🔑 「治療」の先にある「調和」の美

真の整体とは、単に痛みが取れるという「治療」で終わるのではなく、体が持つ「機能的な調和の美しさ」を再構築することです。

その調和の美を追求するためには、AIの客観的な座標だけでなく、指先が感じ取る「命の微細なサイン」に頼るしかないのです。


3. あなたの体は、誰に「見極めて」もらいますか?

AIは強力なツールですが、人間の体は、それを遥かに超える複雑な宇宙です。

あなたの体の声(痛み、不調)を、画像データとしてではなく、温かい指先を通じて、その奥にあるストーリーまで読み解いてくれる専門家に委ねてみませんか。

最高の仕上がり、そして「美しく、力みのない、自然な体」への道を、私が全力でサポートさせていただきます。

ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ。 [電話025-225-8180]

整体師 森田 ボディケアグリーンズ 代表

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