皆さん、こんにちは! 新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。
「最近、お腹周りが気になる…」 「健康診断で『脂肪肝の疑い』と言われたけど、自覚症状がないから大丈夫かな?」
こんな風に感じている方はいませんか? 「太る」というと、見た目の問題だと捉えられがちですが、実はその裏には、あなたの健康を大きく脅かす「恐ろしい真実」が隠されています。
今日は、私たちの体脂肪が蓄積されるメカニズムと、その「最終形態」である脂肪肝の本当の恐ろしさ、そして、今日から実践できる具体的な対策について、詳しくお話ししたいと思います。
「太る最終形態」は「脂肪肝」!自覚症状がないからこそ怖い理由
体脂肪が体内に蓄積される主な原因は、シンプルに言えば「食事によるエネルギーの過剰摂取」です。私たちの体は、摂りすぎたエネルギーを、まず「皮下脂肪」や「内臓脂肪」として蓄えます。
しかし、脂肪細胞の容量には限界があります。その限界を超えると、行き場を失った栄養素は、最終的に「肝臓の内部」に脂肪として蓄えられてしまうのです。
この脂肪が蓄積される順番は、まさに、
皮下脂肪 → 内臓脂肪 → 肝臓の脂肪(脂肪肝)
という順序で進行します。
つまり、肝臓に脂肪が溜まり出した「脂肪肝」は、まさに「太る最終形態」と言えるでしょう。
そして、最も恐ろしいのは、脂肪肝になってもほとんど自覚症状がないことです。「体がだるい」「疲れやすい」といった漠然とした症状はあっても、それが脂肪肝だと気づく人は少ないでしょう。
しかし、自覚症状がないからこそ、知らないうちに病気が進行している可能性があります。これは、既に皮下脂肪も内臓脂肪も「満杯」になり、最後の砦である肝臓にまで脂肪が溢れ出してしまっている危険なサインなのです。
脂肪肝は「メタボリックドミノ」の最初の1枚!
この体脂肪の蓄積、特に脂肪肝は、健康に極めて深刻な影響を与えます。なぜなら、これこそが「メタボリックドミノ」の最初の1枚のドミノだからです。
「メタボリックドミノ」とは、糖尿病、心臓病、脳血管障害(心筋梗塞や脳梗塞など)といった様々な生活習慣病が、まるでドミノ倒しのように次々と引き起こされていくリスクを指します。
高血圧、脂質異常症、高血糖…これらの生活習慣病は、それぞれが独立した病気ではなく、根底で脂肪の蓄積と深く繋がっているのです。
ここで脂肪の蓄積を食い止めることが、その後のあなたの健康状態、ひいては寿命を左右する鍵となります。日本肝臓学会のガイドラインでも、現在の体重から7%以上減量することで脂肪肝が改善すると明記されており、これはどんな体重の人にも当てはまります。
「太る」本当の犯人は「糖質」だった!?見落としがちな3つの要因
では、この体脂肪、特に脂肪肝の蓄積を招く主な要因は何でしょうか?
1. 意外な真犯人!「糖質の過剰摂取」
「脂質を摂りすぎると太るんでしょ?」 もちろんそれも一因ですが、実は、肝臓に脂肪がつく要因の約40%は食事によるものですが、このうち約25%は肝臓で「糖質」から合成された脂肪であり、脂質(油っぽいもの)によるものはわずか15%に過ぎません。
さらに、皮下脂肪や内臓脂肪も糖質によって蓄積されるため、体脂肪全体の約85%が糖質由来であると考えられています。
特に注意すべきは、「糖質を含む飲み物」です。液体であるため消化分解されずに吸収が早く、そのまま肝臓に大きな負担をかけ、脂肪蓄積の大きな要因となります。
- コーラ500mlで約55g(ご飯1杯分以上!)
- カルピス100mlあたり11g
- スポーツドリンク(ポカリスエット)100mlあたり6g
- 乳酸菌飲料(ヤクルトなど)110mlで15.6g
- ゼリー飲料180gで45g
これらはほんの一例です。「1日分の野菜」といった表示のある野菜ジュースやスムージーも、濃縮還元過程で食物繊維やミネラルが失われ、実際には高糖質なものが多いです。甘さ控えめに見えるカフェラテや牛乳にも意外と糖質が含まれています。
無意識のうちに、これらの飲み物で大量の糖質を摂取している可能性があるのです。
2. 「タンパク質不足」が脂肪を呼ぶ!
人間は、糖質をグリコーゲンとして肝臓や筋肉に貯蔵する機能があります。しかし、タンパク質が不足して筋肉量が減ると、筋肉に貯蔵しきれなかった糖が脂肪に変換され、皮下脂肪、内臓脂肪、肝臓脂肪の蓄積につながります。
タンパク質は、体重1kgあたり1〜1.5g(運動量が多い人は2g程度)を目安に、一度に大量には吸収できないため、1日3食に分散して摂取することが大切です。特に朝食でタンパク質を多めに摂り、糖質を控えると、昼食後の血糖値の上昇を抑える「セカンドミール効果」も期待できます。
3. 「腸内環境の乱れ」が全身を炎症させる!
近年、脂肪蓄積の大きな要因として注目されているのが、腸内環境の乱れです。
腸内環境のバランスが崩れ、有害な菌が増えると「腸漏れ(リーキーガット)」を起こし、腸内で炎症が発生することがあります。この炎症は、腸のバリア機能を突破して全身に広がり、脂肪組織の炎症を引き起こし、インスリン抵抗性を悪化させ、結果として脂肪の蓄積を促進します。
つまり、腸内環境が悪化すると、どれだけ食事に気をつけても脂肪がつきやすくなってしまう可能性があるのです。
「脂肪肝」から抜け出し、健康を取り戻す3つの戦略
脂肪肝を改善し、メタボリックドミノを食い止めるためには、食生活と運動習慣、そして腸内環境の見直しを複合的に行うことが重要です。
1. 糖質の賢い選択!「飲み物」から変えよう
- 糖質を含む飲み物は水、ノンカフェインのお茶、無糖炭酸水に置き換える。
- 「健康飲料」のイメージがあるジュースやスムージーも、成分表示をよく見て糖質が少ないものを選ぶか、できるだけ避ける。
2. 「タンパク質」を積極的に摂る!
- 毎食、意識的に良質なタンパク質(肉、魚、卵、大豆製品など)を摂取する。
- 特に朝食でタンパク質を多めに摂り、筋肉量を維持・増加させて、糖を効率よく貯蔵できる体を作る。
3. 「腸内環境」を整える!乳酸菌と食物繊維でWアプローチ
- 乳酸菌を積極的に摂取する。 糖分の多い乳酸菌飲料やヨーグルトは避け、成分抽出されたサプリメントや豆乳ヨーグルトなどがおすすめです。乳酸菌が生成する短鎖脂肪酸は、脂肪合成を抑制し、腸のバリア機能を強化します。
- 食物繊維も一緒に摂る。 食物繊維は腸内細菌の餌となり、乳酸菌の活性を促進します。朝に乳酸菌サプリメントを摂り、その後の朝食で食物繊維とタンパク質を豊富に摂るのが理想的です。
4. 「動ける体」で燃費を良くする!有酸素運動+筋力トレーニング
運動だけで大幅な減量は難しいですが、筋肉を維持し、基礎代謝を向上させることで、脂肪が燃えやすい「燃費の良い体」を作るのに役立ちます。
- 有酸素運動: 週に2〜3回、ウォーキング(早歩き)、ジョギング、水泳などで脂肪燃焼を促進。
- 筋力トレーニング: スクワットや腕立て伏せなど、全身の筋肉を使い、基礎代謝を高める。最近の研究では、週に1回でも継続することで筋肉がつくことが示されています。
これらの見直しを複合的に行うことで、脂肪肝の改善はもちろん、インスリン抵抗性の改善、血糖値や血圧の安定など、健康状態全体の劇的な向上が期待できます。
あなたの体は、あなたが食べたもので作られます。 「脂肪肝」という「太る最終形態」になる前に、そして「メタボリックドミノ」が始まる前に、今日から賢い選択をして、健康的な未来を掴みませんか?
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。 あなたの健康と笑顔のために、全力でサポートさせていただきます。
整体師 森田 ボディケアグリーンズ 代表