皆さん、こんにちは! 新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。
「私、運動神経ないから…」 「昔から運動は苦手で…」
そう思って、スポーツや新しい運動を諦めていませんか? いわゆる「運動神経」って、生まれつきの才能で、どうにもならないものだと思われがちですよね。私もかつてはそう思っていました。
しかし!最新の研究や運動科学の知見では、その考え方はもう古いんです。 実は、「運動神経」の正体とは、誰にでも磨ける「匠さ(デクステリティ)」と呼ばれる能力。つまり、「いかに巧みに身体を使えるか」という、高度なスキルなんです!
今日は、この「匠さ」の秘密と、「運動神経が悪い」と諦めていたあなたが、今日から”運動の達人”に近づくための具体的なステップを、分かりやすく解説していきます。
人間の体は「ゴムひもだらけのロボット」!?驚異の「匠さ」の秘密
想像してみてください。私たちの体は、骨という「棒」の周りに、筋肉や腱という「ゴムのように伸び縮みする紐」がたくさん付いています。例えば、手を動かすだけでも、たくさんのゴム紐が複雑に伸び縮みすることで、正確な動きが生み出されています。
まるで、へその先に伸びた棒を、左右の手と頭から伸びるゴム紐で制御し、ピタリと止めるようなもの。しかも、それがゴムなので、思った通りに正確に制御するのは、実はとんでもなく難しいことなんです。
でも、考えてみてください。私たちは、歩く、走る、物を掴む、文字を書く…といった、このとんでもなく複雑な「ゴムひもだらけのロボット」を、既に巧みに操って生きています。このこと自体が、本当に驚くべき「匠さ」の証なんです。
「運動神経が悪い」の本当の理由、それは「ズレ」にあり!
では、なぜ「自分は運動神経が悪い」と感じてしまうのでしょうか? それは、以下のプロセスに「ズレ」が生じている状態だと考えられます。
1. イメージと実行のズレ:「こうしたい」が「こうならない」
「こんな風に体を動かしたい!」という明確なイメージがあるのに、実際に体がその通りに動かない状態です。例えば、歌が苦手な人が「こんな声を出したいのに、実際は違う声が出てしまう」というのと同じです。頭の中では完璧なのに、体がついてこない。このギャップが、「運動神経が悪い」と感じる大きな原因です。
2. イメージの不明瞭さ:「どう動けばいいか分からない」
そもそも、「こう動こう」というイメージ自体が、フワッとしていて明確ではない場合です。例えば、歌の例で言えば、音を聞いただけでは「こういう声を出したい」というイメージがはっきり浮かばないため、音を外しても「どのくらい外れたか」「どちらに外れたか」が自分では分かりにくい、という状態です。これは、見たものを自分のものとして「こう動きたい」と思う「トレース能力(模倣能力)」の低さに近いとも言えます。
運動能力を劇的に向上させる「3段階のサイクル」!
「ズレ」があるなら、それを修正すればいい!
運動能力を向上させ、この「ズレ」を埋めるためには、以下の3段階のサイクルを回すことが不可欠です。
- 【第1段階】クリアなイメージを持つこと: まずは、「こう動きたい!」という明確で具体的なイメージを、頭の中に描くことが何よりも大切です。これが曖昧だと、次のステップに進めません。プロのアスリートの動きを「よく見て」、どうやって動かしているのかを何度も観察することから始めましょう。
- 【第2段階】客観的な評価: 実際にイメージ通りに動いてみて、それがうまくできているか、イメージとどれくらいズレているかを客観的に評価します。しかし、自分自身で自分の全身の動きを正確に客観視するのは、プロでも難しいものです。だからこそ、良いコーチから具体的なフィードバックをもらうことが、特に重要になります。
- 【第3段階】リアルタイムの修正: 自分の身体を動かしながら、視覚だけでなく、身体内部からの感覚(体性感覚、いわゆる「動きの感覚」)を通じて、「ずれているな」と感じ、リアルタイムで微調整を行うことです。これは「フィードフォワード」とも呼ばれ、大きなビジョンと、小さなズレを修正するサイクルが回ることで、人は運動能力を向上させると考えられています。
この「見る(イメージする)→やってみる→客観的に評価・修正する」のサイクルを、ひたすら繰り返し、詳細に観察し、試行錯誤することが、運動神経向上への唯一の道なんです。
大人も「運動神経」は鍛えられる!今日からできること
「運動神経は、幼少期の方が良いんでしょ?」 確かに、その傾向はありますが、大人になってからでも、特定の領域に絞れば十分に学習し、上達することは可能です!
スポーツ科学の世界では、大人の運動学習能力についても多くの研究が進んでおり、適切なトレーニングとフィードバックがあれば、年齢に関わらずパフォーマンスを向上させられることが示されています。
今日からできる「運動神経」の鍛え方、それは、
- 多様なパターンを「よく見る」: スポーツ選手やダンサー、トレーナーの動きをビデオで何度も繰り返し見て、どうやって動いているのかを観察しましょう。他者の動きを見たときに、まるで自分が動いているかのように脳が活性化する「ミラーニューロン」のような働きも、運動能力の向上に関係している可能性があります。
- 実践と試行錯誤: 観察した動きを、頭で考えながら実際に自分で試してみることです。最初はうまくいかなくても、少しずつ調整しながら繰り返しましょう。
- 良いコーチからのフィードバック: 自分では気づけない「ズレ」を指摘し、具体的な改善策を教えてくれるコーチの存在は、上達のスピードを劇的に早めてくれます。どんなに優秀な人でも、最初から自分で正確なフィードバックをかけることはできません。
「運動神経」とは、決して生まれつきの運命ではありません。それは、誰にでも備わっている可能性であり、適切な方法でトレーニングすれば、必ず磨き上げられるスキルなんです。
もしあなたが、
- 運動が苦手で、体を動かすことに自信がないなら
- 特定のスポーツやトレーニングで伸び悩んでいるなら
- 体の動かし方を根本から改善したいなら
ぜひ一度、ボディケアグリーンズにご相談ください。 私たちは、あなたの「匠さ」を引き出し、理想の動きを手に入れるための、個別のアプローチを提案させていただきます。
ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ。 [電話025-225-8180]
最後までお読みいただき、ありがとうございました。 あなたの可能性を信じて、一緒に運動の楽しさを追求していきましょう!
整体師 森田 ボディケアグリーンズ 代表