その正座、もしかしたら「膝への秘めたるSOS」かもしれません

和室でのんびりお茶を飲む時間、お寺での厳かなひととき。日本人にとって「正座」は、古くから日常に根ざした座り方ですよね。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてください。正座をした時の膝の状態、想像以上に「過酷」だって知っていましたか?

今回は、新潟市で21年間、数えきれない膝と向き合ってきた整体&トレーニングのボディケアグリーンズが教える、目からウロコのお話です。30代から60代の、ご自身の身体を大切にしたいあなたにこそ、ぜひ知ってほしい真実があります。

正座は「亜脱臼」寸前!?膝が悲鳴を上げているかも

正座をすると、膝はグーッと深く曲がりますよね。専門的にはこれを「深屈曲(しんくっきょく)」と呼びます。この深屈曲の状態、実は私たちの想像以上に膝に大きな負担をかけているんです。

なんと、この状態は医学的に見ると「亜脱臼(あだっきゅう)」に限りなく近いと言われているんです。亜脱臼とは、関節が完全に外れる「脱臼」の手前、関節が部分的にずれている状態のこと。聞くだけでゾッとしますよね。

もちろん、健康な膝であればすぐにどうこうなるわけではありません。しかし、繰り返しの負担や、加齢による関節の摩耗が進むと、この深屈曲が膝の軟骨や靭帯にジワジワとダメージを与え、将来的な膝のトラブルへと繋がる可能性は十分に考えられます。

だからこそ、前提としてお伝えしたいのは、「なるべく正座はしない方が良い」ということ。特に、長時間の正座は避けるべきだと、ボディケアグリーンズは考えます。

なぜ正座がツラい?膝の「位置」がカギ

「正座をしようとすると、膝が痛くて曲げられない」「昔はできたのに、最近は正座が全然できない」

もしあなたがそう感じているなら、それは膝があなたにSOSを出している証拠かもしれません。特に注目すべきは、太ももの骨(大腿骨)と、すねの骨(脛骨)の位置関係です。

理想的な膝関節は、これらの骨が正しい位置に収まっている状態です。しかし、日常生活のクセや姿勢の歪みによって、大腿骨が前方に、脛骨が後方にズレてしまうことがあります。この状態だと、膝を深く曲げようとしても、骨同士が引っかかってしまい、スムーズに屈曲できない、あるいは痛みを伴うといったことが起こるのです。

ボディケアグリーンズでは、このような膝の骨の微妙なズレを見極め、適切なアプローチで調整させていただきます。骨の位置が整えば、無理なく膝を曲げられるようになり、正座が楽になるだけでなく、膝への負担も軽減されるというわけです。

膝は一生モノ。今からできるケアで未来の健康を

「もう年だから仕方ない…」と諦めるのはまだ早いです。30代から60代は、これからの人生をアクティブに楽しむための「身体の貯金」をする大切な時期。膝は一度痛めてしまうと、回復に時間がかかったり、後遺症が残ったりすることも少なくありません。

正座に限らず、日常のちょっとした身体の使い方が、未来の膝の状態を大きく左右します。もしあなたが膝に不安を感じていたり、正座がツラいと感じているなら、それは身体があなたに「ケアが必要ですよ」と教えてくれているサインです。

プロの整体師に相談し、ご自身の膝の状態を正確に把握することから始めてみませんか?適切なケアとアドバイスを受けることで、あなたの膝はきっと、これからもあなたを支え続けてくれるはずです。


あなたの膝、今日まで本当に頑張ってきましたね。これからは、もっと大切に、そして賢くケアしてあげませんか?

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