こんにちは。ボディケアグリーンズです。
突然ですが、もしあなたが「筋トレ中級者以上」であれば、プロや指導者からこんなアドバイスを受けたことがあるかもしれません。
「絶対に、関節にダイレクトな負荷をかけるな。特に、肘や膝、肩、股関節だ。」
これは筋トレの世界では、もはや常識中の常識。なぜなら、関節は筋肉と違って、直接的な強い負荷で簡単に傷つき、回復に時間がかかるか、最悪の場合は変形などを引き起こしてしまうからです。だからこそ、プロは徹底的に「筋肉に効かせること」だけを考え、関節への負担を避けるフォームを追求します。
さて、ここで多くの方が「ふむふむ、それは体を鍛えている人の話ね」と思うでしょう。
でも、ちょっと待ってください。
実はこの「関節にダイレクトな負荷をかけない」という原則。
筋トレをする人、しない人に関わらず、私たちの日常生活を送る上で、健康な体を維持し続けるために、最も重要と言える普遍的なルールなのです。
筋トレの常識が、なぜあなたの常識になるのか?
なぜ、アスリートや筋トレ愛好家が血眼になって避けるべき「関節へのダイレクトな負荷」が、私たち全員に関わる話なのでしょうか?
考えてみてください。私たちの体は、立ったり、座ったり、歩いたり、階段を上ったり、物を持ち上げたり、日々絶え間なく動いています。
そして、その全ての動きにおいて、筋肉と共に関節が使われています。
プロのトレーニーが、100kgのバーベルを不適切なフォームで持ち上げたときに膝や腰を痛めるように、私たちもまた、
- 毎日、無意識に猫背で座り続ける(背骨や股関節、肩関節へのじわじわとした負荷)
- 悪い姿勢で家事をこなす(腰、膝、肩への偏った負荷)
- 疲れ切った体で、力任せに重い荷物を持つ(肘、肩、腰への急激な負荷)
- 合わない靴で長時間歩き回る(膝、足首、股関節への衝撃とズレ)
…といった、「不適切な体の使い方」によって、知らず知らずのうちに関節にダイレクトな、そして継続的な負荷をかけているのです。
高重量を一度で扱う筋トレと違い、日常生活での負荷は小さいかもしれません。しかし、それが毎日、何年も積み重なったらどうなるでしょう?
そう、まるで小さなサビが金属を蝕むように、関節は少しずつ、しかし確実に摩耗し、炎症を起こし、痛みを発生させる可能性が高まるのです。
「最近、膝が痛くて旅行が楽しめない…」 「朝起きると肩が上がりにくい…」 「長時間座っていると腰が辛くて仕事に集中できない…」
これらのサインは、もしかしたら、あなたの関節が「助けて!」と悲鳴を上げているのかもしれません。
あなたの関節を守るために、今日からできること
では、「関節にダイレクトな負荷をかけない」ために、私たちは具体的に何をすれば良いのでしょうか?
これは、決して難しいことではありません。プロのアスリートが「筋肉を使い、関節をロックしない」ことを意識するように、私たちも「体の使い方」を意識することから始まります。
- 「立つ」「座る」「歩く」の基本を見直す: 姿勢を正し、重力が体の軸に沿って流れるように意識するだけで、関節への負担は劇的に減ります。特に体幹やお尻など、大きな筋肉を使って体を支える感覚を養うことが重要です。
- 持ち上げる時は「物」ではなく「自分の体」に意識を向ける: 重いものを持ち上げる時、腕や腰だけで持ち上げようとせず、一度体に引き寄せ、足腰の力を使うように意識します。スクワットの動きに似ていますね。
- 関節に「嫌な痛み」を感じたらストップ: 筋トレで筋肉が疲労する感覚と違い、関節の痛みは危険信号です。無理をせず、その動きや体勢から速やかに離れましょう。
- 関節を支える「筋肉」を整える: 関節を安定させ、衝撃を吸収してくれるのは、その周りにある筋肉です。適度な運動でこれらの筋肉を維持・強化することが、関節保護に繋がります。
特に、「どこを使えば関節に負担がかからないのか?」「今の自分の体のどこに偏った負荷がかかっているのか?」を知ることは、非常に重要です。これは、自分一人では気づきにくい部分かもしれません。
未来の自分のために、最高の投資を
「関節に負荷をかけない」という原則は、一時的な流行や、特定の誰かのためのものではありません。それは、何歳になっても自分の足で歩き、好きな場所に行き、趣味を楽しみ、大切な人との時間を笑顔で過ごすための、一生モノの知恵なのです。
筋トレのプロがパフォーマンス向上のために関節を守るように、私たちもまた、健康寿命を長く、質の高いものにするために、関節を守る必要があるのです。そして、そのための「体の使い方」を知り、実践することこそが、未来の自分への最高の投資と言えるでしょう。
もしあなたが、「自分の体の使い方に自信がない」「最近、関節の痛みを感じることが増えた」「将来もアクティブでいたいけど、何をすればいいか分からない」と感じているなら。
長年の経験を持つ体のプロフェッショナルに相談してみるのも良い方法です。体の歪みを整え、痛みをケアする整体の視点と、正しい体の使い方や筋肉の強化をサポートするパーソナルトレーニングの視点。この両方からあなたをサポートできる場所であれば、「関節を守る」ための具体的な方法を、あなたの体に合わせて教えてくれるはずです。
新潟市で21年間、皆様の体と向き合ってきたボディケアグリーンズでは、まさにその両方のケアを提供しています。あなたが持つ「関節に負荷をかけない」という一生モノの知恵を、あなたの体で実感するためのサポートをさせていただきます。
未来のあなたが「ありがとう」と言ってくれるように。今日から、あなたの体の使い方に少しだけ意識を向けてみませんか?
カラダ使い・カラダ作り・姿勢の達人の店ボディケアグリーンズ 森田