視覚に頼りすぎていませんか?

運動と姿勢制御における感覚の役割

ヒトは、外界の状況を把握し、適切な運動や姿勢を制御するために、様々な感覚器官からの情報を統合しています。主要な感覚としては、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五感に加え、平衡感覚や固有受容性感覚(体性感覚)などが挙げられます。

体性感覚とは

体性感覚とは、筋肉や関節の伸び縮み、圧力、振動、温度など、身体内部の状態や動きに関する情報を伝える感覚です。体性感覚は、運動の実行や姿勢の維持において、重要な役割を果たしています。

視覚優位

現代社会では、情報過多や生活様式の変化により、視覚情報に偏った生活を送る人が増えています。その結果、体性感覚が十分に発達せず、視覚情報に依存した運動や姿勢制御を行うようになることがあります。

閉眼による体性感覚の評価

閉眼した状態で、開眼時と同じように運動したり、姿勢を維持したりすることが難しい場合、体性感覚が弱っている可能性があります。これは、視覚情報が遮断されたことで、体性感覚だけでは十分な運動制御や姿勢維持ができないことを示しています。

体性感覚低下のリスク

体性感覚の低下は、以下のようなリスクを高める可能性があります。

  • 運動機能の低下: バランス感覚の低下や運動時の筋肉や骨格の協調性の乱れを引き起こし、怪我のリスクを高めます。
  • 姿勢不良: 姿勢維持に必要な筋肉の活動が低下し、姿勢が悪くなることがあります。
  • 身体の不調: 首や肩こり、腰痛などの原因となることがあります。

体性感覚の改善

体性感覚を改善するためには、以下の方法が有効です。

  • バランス運動: バランスボールや不安定な場所での運動は、体性感覚を刺激し、平衡感覚を養うのに役立ちます。
  • ストレッチ: 筋肉や関節の柔軟性を高めることで、体性感覚が向上します。
  • 触覚刺激: マッサージや触覚遊びは、皮膚感覚を刺激し、体性感覚の発達を促します。
  • 瞑想: 瞑想は、意識を内側に向け、体性感覚に意識を向ける練習になります。

まとめ

コメントを残す

Related Post

必ずしも身体が柔らかければ良い というわけでもない必ずしも身体が柔らかければ良い というわけでもない

足首が固すぎて動かない(曲げられない)のは問題です。 なぜなら しゃがもうとすると足首が曲がらないので その上の膝や股関節もうまく動かないし 正しい姿勢が作れないです。 膝や股関節の障害だけでなく 腰や背中の筋肉を痛めて […]

夏休み 本気のラジオ体操 かましたる夏休み 本気のラジオ体操 かましたる

  うちの娘が6年生なのでラジオ体操の当番が回ってきました。 同じ新潟市内でも場所によっては ちゃんと1ヶ月続けるところもあるらしいのですが 私の住む町内ではたった一週間だけ しかも土日休み しかもたいてい2日 […]