距骨下関節とは?

距骨下関節と下腿(脛骨、腓骨)の動きの連鎖は、人間の歩行や運動において非常に重要な役割を果たしています。この連鎖を理解することで、歩行分析やスポーツパフォーマンスの向上、怪我の予防などに役立ちます。

距骨下関節とは

距骨下関節は、足首にある関節の一つで、距骨と踵骨の間で構成されています。この関節は、足部の回内と回外という動きを可能にします。

  • 回内: 足部が内側に倒れる動き
  • 回外: 足部が外側に倒れる動き

下腿(脛骨、腓骨)との連鎖

距骨下関節の動きは、下腿の動きと連動しています。

  • 距骨下関節の回内: 下腿の内旋を伴います。
  • 距骨下関節の回外: 下腿の外旋を伴います。

これは、距骨が下腿と足部の間で「ベアリング」のような役割を果たし、足部の動きを下腿に伝えることで、スムーズな体重移動や力の伝達を可能にしているからです。

具体的な動き

  1. 歩行時
    • 着地時: 踵が地面に接触すると、距骨下関節は回内し、下腿は内旋します。これにより、足部が地面に適応し、衝撃を吸収します。
    • 立脚中期: 体重が足部全体にかかると、距骨下関節は回外し、下腿は外旋します。これにより、足部が剛体化し、地面を蹴り出す力を効率的に伝えます。
  2. ランニング時
    • ランニングでは、歩行時よりも距骨下関節の回内と回外が大きくなります。
    • これにより、より大きな衝撃を吸収し、より強力な推進力を生み出すことができます。
  3. スポーツ動作
    • ジャンプ、方向転換、キックなど、様々なスポーツ動作においても、距骨下関節と下腿の連鎖が重要な役割を果たします。
    • 例えば、バスケットボールのジャンプシュートでは、着地時に距骨下関節が回内することで衝撃を吸収し、次の動作にスムーズに移行することができます。

この連鎖が崩れるとどうなるか

距骨下関節と下腿の連鎖が崩れると、以下のような問題が起こる可能性があります。

  • 歩行異常: O脚、X脚、扁平足など
  • スポーツパフォーマンスの低下: パワーロス、バランスの悪化など
  • 怪我: 足首の捻挫、シンスプリント、膝関節痛など

まとめ

コメントを残す

Related Post

サブ4ランナーN様(2)サブ4ランナーN様(2)

走り方を変えれば症状改善するのであれば走り方を変えれば良いです 弱い筋肉を鍛えることによって症状改善するのであれば筋トレすれば良いです 伸びなくなってる筋肉をストレッチすれば症状改善するのであればストレッチすれば良いです […]

【1年越しの足首の痛み、ついに解放!】湿布も効かない「足首の奥」に隠れた真犯人とは?【1年越しの足首の痛み、ついに解放!】湿布も効かない「足首の奥」に隠れた真犯人とは?

皆さん、こんにちは! 新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。 「足首が痛くて、歩くたびにズキンと響く…」 「もう一年以上も痛みが続いて、諦めかけ […]

【衝撃の真実!】「しゃがめない」のは足首のせいじゃない!?本当の原因と改善策を徹底解説【衝撃の真実!】「しゃがめない」のは足首のせいじゃない!?本当の原因と改善策を徹底解説

皆さん、こんにちは! 新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。 突然ですが、あなたは「ちゃんとしゃがめますか?」 日常生活でふとした瞬間に「あ、し […]

【腰痛の落とし穴】「痛い方をかばう」が、実は痛みを長引かせる“悪魔の習慣”だった!?【腰痛の落とし穴】「痛い方をかばう」が、実は痛みを長引かせる“悪魔の習慣”だった!?

皆さん、こんにちは! 新潟市で21年間、ボディケアグリーンズという整体サロン&パーソナルトレーニングジムを経営している整体師の森田です。 「腰が痛くて、整形外科に行ったけど、骨には異常なしって言われた…」 「湿布と痛み止 […]