爪痕は心に

昨夜

グリーンズへ初めていらっしゃった

建設会社経営のI様

 

いつもゴルフのあと

グリーンズにもほど近いマッサージ屋さんで

下半身を揉んでもらう

 

今夜は

そこの店主さんに断られた

とのこと

 

まずリフレクソロジー(足つぼ)から入る

 

ほんの少し

スネに触れただけで

骨格の違和感

筋肉の違和感を感じる

 

違和感の正体は

筋肉と筋肉の間の滑走不良である

 

筋肉にそって

気持ちよく伸び縮みさせながら

筋肉を動かそうとするが

全く動かない

 

伸びないし

滑らないし

動かない

 

なぜこうなるかといえば

おそらく

強く揉まれすぎたから

強く押されすぎたから

 

このブログでしつこく書いているが

筋肉(と筋膜などの軟部組織)は

・適切な圧で(弱すぎてもだめ。場合によっては強烈な圧かける必要も)

・適切な方向で(2次元でなく3次元、球をなぞるような動き)

・引く(引き出す)動作も加えて

・適切な時間(30秒で治すとか信じちゃダメ)

アプローチすれば

どんどん本来のフレッシュな状態に

不活性な状態→活性化した状態にすることができる

 

それは

お日様に当てた布団がふかふかになるのにちょっと似てる

干からびて、くっついてしまったパスタにオイルをかけてほぐすのにもちょっと似てる

絡まったイヤフォンのコードや靴紐を一本一本根気よく解いていくのにもちょっと似てる

 

それに比べて

体の中心に向かってグイグイ押し込んでいく

昔ながらの古いマッサージはどうか?

最初はポンプ効果で

血流やリンパやホルモン分泌が促進し

スッキリした気分になる

楽になる

お客様も満足

 

でもね

 

ただただそれを毎回繰り返すとどうなるかって言うと

押し込まれ

押しつぶされた

筋肉(と筋膜などの軟部組織)は

癒着したり

ねじれたり

潰された状態で固まったり

最終的には

伸びない

滑らない

動かない

体になっていく

 

I様の場合がまさにそんな状態

膝は曲がったままで伸びない

足首は逆に伸びっぱなしで曲がらない

太ももの裏側もふくらはぎも

丸みがなくなり

平べったく潰れてる

筋肉間の癒着もひどい

スネの骨も押し込まれた状態で全然うごかない(ほんのわずかな動きが実は重要)

 

強いマッサージを求めるお客様はいまだにすごく多いし

求められる以上

それに応えたい

お金をもらってる以上

答えるしかない

爪痕残してなんぼでしょ!

それはわかる

とてもわかる

 

実際

そのスタイルで大繁盛しているお店もあるし

集客、売り上げ=店の実力

とするならば

どんなスタイルだろうが売れてればよし

ってことなんだろう

しかもそれでお客様が喜んでいるんだからね…

 

でも

たまにでいいから

ほんの少しでいいから

やればやるほど

伸びない

滑らない

動かない

硬くなっていく状況に対して

私のやってることってお客様の体にとって本当にプラスなんだろうか?

って考えてみてほしいな

 

爪痕をお客様の体に残すと

次に入った施術者になんと思われるか

想像してほしい

爪痕はお客様の心に残すだけでいい

お客様の体は

よくよく整備された庭やグランドのように

ピカピカに磨かれた車のように

ピシッと糊がきいたシーツやワイシャツのように

シワひとつないほど

綺麗に綺麗に仕上げてほしい…

どれだけ一生懸命マッサージしようが

その結果

でこぼこになってはだめ!

 

なんてツラツラと

ずいぶん偉そうなこと書いちゃった…

 

もうこの辺にしておきます

強く押すのはアホでもできるbodycare GREENS モリタ

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